自分の家の備えは進んだのに、実家はノーガード——よくある構図です。高齢の親は「もったいない」「今まで大丈夫だったから」で備えが進みにくく、しかも災害時に最も支援が必要な世代。実家の防災は、帰省する子ども世代が主導するのが現実解です。

結論:帰省のたびに「①寝室の家具固定 ②水と食料1週間分 ③トイレ ④灯りと電池 ⑤安否確認の取り決め」の5点だけ確認する。物はネットで実家に直送、設置だけ帰省時に。親の「自分でやる」を待たないのが正解。

帰省時チェックリスト(5項目)

項目 見るポイント 対策
寝室の家具 倒れる位置に家具・上に重い物がないか 突っ張り棒と耐震マットをその場で設置
水・食料 1週間分あるか(高齢者は買い出し困難が長引く) 保存水パックご飯・缶詰を直送
トイレ 断水時の用意ゼロが大半 非常用トイレを1箱置いてくる
灯り・電池 懐中電灯だけ・電池切れが定番 LEDランタンと電池、廊下に人感ライト
連絡手段 停電時にスマホを充電できるか モバイルバッテリー+使い方を一緒に練習

実家向け備蓄の「直送セット」

ネット注文で実家に直接届ければ、重い物を運ぶ手間がありません。帰省前の週にまとめて注文→帰省時に設置と説明、が効率的です。

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高齢の親ならではの3つの追加項目

  1. 常備薬・お薬手帳——1週間分の予備と、お薬手帳のコピーを持ち出し袋へ。処方内容を子ども側も把握しておく
  2. メガネ・補聴器・入れ歯——予備と関連用品(電池・洗浄剤)を枕元の定位置に
  3. 避難の足——夜間・悪天候に自力避難できるか。近所の助け合い(民生委員・隣人)と、自治体の避難行動要支援者名簿への登録を親と話しておく

体が弱ってきた親の場合、防災用品と介護用品は地続きです。介護の正解退院1週間の買い物リストも参考になります。

安否確認の取り決め(タダで一番効く備え)

  • **災害用伝言ダイヤル(171)**の使い方を一緒に練習(毎月1日・15日に体験利用できます)
  • 「大地震のときは○○(近所の集合場所)に行く」を1つ決める
  • 家族のLINEグループで「無事」スタンプのルールを決めておく——電話は輻輳でつながらない前提で

よくある質問

Q. 親が「いらない」と言って受け取らない A. 「防災用品」ではなく「日用品のついで買い」として渡すのがコツです。水は「重いから持ってきた」、レトルトは「多めに買っちゃったから」——ローリングストックの形なら抵抗が少ないです。

Q. 頻繁に帰省できない A. 年2回(お盆と正月)に5項目チェックを回すだけでも十分機能します。間の期間は、電話のついでに「電池残ってる?」と聞く——それだけで点検になります。


実家の防災は「親を説得する」より「置いてくる」が正解。この夏の帰省に、保存水1箱と非常用トイレ1箱——直送で今日手配できます。