環境省のガイドラインでは、災害時はペットと一緒に避難する「同行避難」が原則とされています。ただし避難所にペット用の物資は基本的にありません。ペットの分は飼い主が全部備える——これが大前提です。
結論:フードと水は最低5日分、できれば1週間分。普段のフード・トイレ用品を1袋多く在庫するローリングストックが基本。加えてキャリー・リード・迷子対策(写真と鑑札)を「避難セット」として1カ所にまとめる。
備蓄量の目安
| 品 | 目安 |
|---|---|
| フード | 1週間分(普段の銘柄。療法食は2週間分推奨) |
| 水 | 体重や犬種によるが、小型犬・猫で1日数百ml×日数 |
| ペットシーツ | 1日の使用枚数×7日 |
| 猫砂 | 1週間分(普段の銘柄) |
| 常備薬・療法食 | 最低2週間分(入手が最も困難) |
- ドライフード(普段の銘柄を1袋多く)——開封後の劣化を考え、小分けパック品が備蓄向きです
- ペットシーツ まとめ買い——ペットのトイレ以外に、断水時の人間側の衛生にも転用できる隠れた万能品
- 猫砂——銘柄が変わると使わない猫が多いため、必ず普段のものを
避難セット(持ち出し用)
自宅備蓄とは別に、玄関近くに1つにまとめておきます。
- 折りたたみキャリー・クレート——猫・小型犬は必須。避難所ではクレートが「ペットの居場所」になります
- リード(予備)——首輪・ハーネスの予備も
- 折りたたみ食器+フード小分け3日分
- 防臭袋・ウェットティッシュ
- ペットの写真(スマホ+印刷)——迷子時の捜索に効きます
迷子対策:備蓄と同じ重さで
災害時の逸走は非常に多く、再会の鍵は身元表示です。
- 首輪に迷子札(電話番号)——迷子札は数百円の保険
- マイクロチップの登録情報が最新か確認(引っ越し後の住所変更漏れが定番の落とし穴)
- 犬は鑑札・狂犬病予防注射済票の装着(法律上の義務でもあります)
「同行避難」の正しい理解
- 同行避難=一緒に避難所まで逃げること。避難所の室内で一緒に過ごせる(同伴避難)とは限りません
- 多くの避難所ではペットは屋外や指定スペースでクレート管理になります。クレートに慣らしておくことが最大の事前準備です
- 在宅避難できる状況なら、ペットにとってもそれが最も低ストレスです。そのためにも自宅備蓄を厚く
よくある質問
Q. 避難所に入れなかったら? A. 車中避難・在宅避難の選択肢を持てるよう、車の防災と自宅備蓄を整えておくのが現実的な保険です。夏の車内温度には最大限の注意を。
Q. 猫が捕まえられない性格です。 A. 災害時にいきなり捕獲は不可能です。普段からキャリー=おやつの場所として慣らす、洗濯ネットを常備する、が定番の対策です。
ペットの備えは「人の備蓄より1品目多い」だけです。次のフード購入時に1袋多く、そして迷子札の電話番号を今日確認——この2つから始めてください。
